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消防の知識「発火点と引火点」



身の回りにあるもの(物質)によっては、火種がなくても発火する場合があることをご存知でしょうか。これが思わぬ火災につながることがあるため、注意が必要です。

火源がなくても発火することがある

火源がなくても発火することがある

燃えやすいものを火の側に置くと火災の原因になる恐れがあることは、誰もが知っています。従って、燃えやすいものの扱いには細心の注意を払うはずですし、もちろん、炎に対しても警戒することでしょう。ところが、よほどのことがない限り注意を払わないのが、「引火点」と「発火点」の存在です。

可燃性物質(主として液体)は、一定の温度まで加熱すると近づけた火で引火してしまい蒸気を発散します。このときの最低温度が、引火点です。例えばガソリンは-43度以下、シンナー類は-9度、メチルアルコールは11度が引火点となっており、これに対してごま油や菜種油は300度前後です。ガソリンなどが「火気厳禁」とされる理由はここにあるのです。

一方、物質を空気中で加熱するとき、火の源がなくても発火する最低温度のことを発火点と言います。「自然発火」と呼ばれる現象がありますが、これは、物質が何らかの理由によって高温になり、発火点に達して炎が出るものです。ちなみに、発火点は引火点に比べて高く、例えばガソリンは300度、メチルアルコールは385度、菜種油は360~380度です。

日常生活に潜む「自然発火」

物質の発火点は高温です。そのせいもあり、日常生活には無縁のものと思われがちですが、実は自然発火の危険は身近に潜んでいます。東京消防庁の発表によると、平成20年から平成24年の5年間で、アロマオイルなどの油が付着したタオルなどが自然発火した火災が26件発生しています。オイルがしみ込んだタオルなどを洗濯して乾燥機に入れ、乾燥後に乾燥機内に入れたまま放置する、あるいは畳んで積み上げるなどして放熱の悪い状態にあったため、洗濯で落ち切っていなかったオイルが発火点に達し、タオルから火が出てしまったのです。

こうした火災の4割ほどはエステ店で発生していますが、一般家庭でも同じようなことは起こり得ます。日常生活で利用しているマッサージオイルや動植物油などが付いた衣類やタオルは、洗濯したあとでも絶対に乾燥機にかけないよう気を付けることが、自然発火の防止につながります。やむを得ず乾燥機を使う場合は乾燥機をかけたままにして外出しないこと、また、乾燥後は機内に洗濯物を放置しないですぐに取り出して、洗濯物が十分に冷えてから収納するよう心がけることが大切です。