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消防の知識「燃え広がり方の基本」



小さな火元でも場合によっては家が全焼するばかりか、隣近所にも延焼して大火になる恐れもあります。炎は、信じられないほどの速さで広がり、建物を燃やしていきます。

木造家屋が燃え尽きるまでにかかる時間はわずか20分

木造家屋が燃え尽きるまでにかかる時間はわずか20分

早いうちに気付いて消火すればボヤ程度で済んでも、消火が遅れると火はあっという間に燃え広がり、大きな被害を及ぼすことになります。

木造家屋の場合、裸構造だと20分前後で完全に燃え尽きてしまいます。出火から最盛期まで平均で約7分間。例えば1階で出火したとすると、火はおおむね以下のようにして燃え広がります。

出火してからほんの2分ほど経過すると壁板、ふすま、障子などにたちまち燃え移ります。そして、30秒ほどすると天井に燃え移ってしまいますが、出火の場所や素材、環境の違いによってはもっと早い場合も考えられます。

やがて5分も経ったころには、隣りの部屋などへ火が広がってしまいます。熱のために窓ガラスは割れ、黒煙が外まで立ち上ります。室温が上昇したり、空気の流れなどの関係で、ある瞬間、一気に火が燃え上がるフラッシュオーバーが起こります。

7分ほど経過すると、火は階段から2階の部屋に広がり、見る間に天井にまで達していきます。そして、20分ほどで全焼してしまいます。

マンションやビルなど耐火の用心が施されている建物では、木造家屋に比べると空気の流れが少ないので燃え広がる時間は長くなる傾向があります。そのかわり、大量に発生する煙に対する注意が必要とされています。

延焼を阻止して大火への発展を防ぐ

消火が遅れると、出火元の家屋が全焼するばかりではなく、周囲の建物に燃え広がって大火につながる恐れがあります。

例えば、関東大震災時の東京市では、出火元98ヵ所のうち27ヵ所が火元付近で消し止められましたが、残りの71ヵ所が延焼に発展しました。また遠く離れた場所に火が燃え移る飛び火は40ヵ所以上から発生して、そのほとんどが延焼の原因となりました。さらに、複数の場所で発生した火災が合流して「火流」と呼ばれる現象を生み出し、延焼の地域は一層拡大しました。その結果、市内の約半分が焼失してしまったのです。

延焼の方向と速度は、風速と風向、そしてその変化によって決まります。強風下での延焼域は風下に向かって卵形に伸び、強くなるにつれて幅狭い帯状になっていきます。

関東大震災のときには、地震発生時、強い南風が吹いていましたが、途中で西に向きを変えてそのうち強い北風になりました。このように、強風に加えて大きく風向きが変わったことが原因で焼失面積が広がってしまいました。また、強風のせいで延焼のスピードも速く、逃げ遅れによる大量の死者を発生させてしまったのです。

このような大火を防ぐには、延焼を阻止する初期消火活動が非常に重要になってきます。ただし、天井に火が回るまでが初期消火の限界と言われています。それ以上の範囲に火が広がったときは、身の安全を確保しなくてはなりません。すぐに現場から逃げて、到着する消防隊に任せるのが得策です。