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消防車両紹介
「化学事故に対応する特殊災害対策車」



テロから事故まで、放射性物質、生物・毒素物質、化学物質による災害に対応するのが「特殊災害対策車」。特殊災害に対する高度な技術訓練を受けた「特別高度救助隊」によって活用される車両です。

NBC災害に対応する特殊資機材を装備

NBC災害に対応する特殊資機材を装備

地下鉄サリン事件(平成7年)以降、アメリカの同時多発テロ事件などもあり、テロに対する災害が懸念されるようになりました。また、地震などの大規模な災害によって施設や車両がダメージを受けたときの、放射性物質、危険物や毒劇物などの飛散・漏洩を憂慮する声も高まっていました。その心配は東日本大震災時に発生した福島第一原子力発電所の事故で現実のものとなり、消防の「特別高度救助隊」に対する期待はますます大きくなっています。

特別高度救助隊とは、大規模災害や特殊災害に対応する特殊部隊。東京都と政令指定都市に編成することが法によって定められており、同時に、それらの災害に対応できる専用車両を配備することも決められています。

いま、世界中で注目を集めているものにNBC災害があります。これは、核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical)による特殊災害を指し、事故からテロ、事件まで幅広い事象が含まれます。このような新しいスタイルの災害に対応するため登場した車両が「特殊災害対策車」です。特殊災害対策車は、隊員の安全確保のために各種の防護服や防毒マスク、除染シャワー、赤外線分析装置、放射線測定器など、さまざまな特殊資機材を備えているのです。

特殊災害対策車の種別

特殊災害対策車の種別

特殊災害対策車には種類が複数あり、消防本部や消防署によって、所有する車両のタイプはそれぞれ異なります。

例えば、東京消防庁第三消防方面本部が新しく導入した車両は、NBC災害の偵察車です。これは、毒物や放射能に汚染された地域へ侵入できるよう車内の気圧を高くして外気が入りにくく調整したボディと空気浄化装置を装備したものです。また、搭載しているロボットを利用すれば、隊員がむやみに外に出て危険にさらされることもなくなります。遠隔操作によってロボット(検知型遠隔探査装置)を車内から降ろして活動させることができるからです。さらに、災害の現場がどのような環境にあるか調べるため、今までは車内から降りていましたが、そのような危険な作業を避けることができる赤外線装置も搭載されています。この装置を使えば、車内にいながらにして外部の空気を取り込んで分析することができます。

除染作業を迅速に行なうことを目的とした車両もあります。例えば、東京消防庁第九消防方面本部の車両はシャワールームが完備され、除染時の汚染空気や汚染水を外部へ漏らさないような配慮もされています。さらに、同本部には高踏偵察車(特殊災害対策車の一種)もあります。これは、悪路でも進めるようにボディの足回りが通常の車両より強固になっています。

ほかにも、集団救急事故などの簡易応急所として活用できるマイクロバスをベースにしたもの、キャンピングカータイプのもの、除染の際に活用する高圧噴霧の装置を搭載したものなど、特殊災害対策車には実にさまざまなタイプがあります。