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消防車両紹介「水の補給を行う水槽車」



タンクローリーのように大きな水槽を装備した水槽車。「動く水源」として、大規模な災害や水源整備が遅れている地域、山火事などで活躍します。

ポンプ車へ水を供給することが最大の目的

ポンプ車へ水を供給することが最大の目的

消防自動車の中には、大きなタンクを搭載した車両があります。これが「水槽車」または「水槽付き消防自動車」です。自治体によっては5,000~8,000リットル積載のものもありますが、多くの場合は1万リットルの水を積載しています。

火災は、一般的に約30分で鎮火または火勢が衰えます。現場では、ポンプ車1台から放水される水の量は毎分500~800リットル程度です。すなわち、ポンプ車が火災現場で使う水量は約15~24トンになります。

水は現場近くの水源からポンプで吸い上げて供給しますが、火災現場に到着してから水源を確保するまでの作業には多少の時間がかかります。そこで、消火栓や防火水槽の水を出す準備ができるまでの間、水槽車がポンプ車につなぎの水を供給します。この供給作業が、水槽車の最も大きな役割のひとつと言えます。もしも、放水銃を備えている車両なら消火活動も行ないます。その場合は、ほかのポンプ車が水源を確保している間、初期消火の役割を担います。

このほか、水源の整備が遅れている地域や、山火事・林野火災など広域で消火に時間がかかる火災現場でも水槽車が活躍します。地震など大災害が発生したときには、飲料水や生活用水を被災地に運ぶなど、機動性をフルに活かした「水源」としての役目を果たします。

水槽車のいろいろな種類

水槽車と一口に言っても、大きさや装備などは実にさまざまです。各消防署では、地域の特性に合わせて適切なタイプを運用しています。

森林が76%を占める埼玉県の飯能消防署では、緊急消防援助隊に指定されている水槽車を配備しています。非常時には飲料水の供給も行ないます。安定した走行ができるよう、タンク内には横揺れを防ぐ仕切りが設置されています。

東名高速道路のインターチェンジがある静岡県の島田市消防署では、メッキ加工のタンク上に、はしごや照明装置を装備した水槽車があります。小型の動力ポンプもついているため、高速道路での消火活動や、初期消火活動も可能です。

東京都の東京消防庁では、可搬式の動力ポンプと放水銃を整備した10トン水槽車があり、震災時などには消火用水の搬送にも使用されます。

兵庫県小野市では、10トンの水槽と小型の動力ポンプが装備された車両が配備されています。消火栓や防火水槽がない地域の火事などで使用されるほか、阪神・淡路大震災では消火栓が使用不能になったため、消火用水の搬送や病院などへの給水でも活躍しました。この車両は、危険物による火災を消火するための泡消火剤を搬送するときにも使えるようになっています。