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救急車の出動理由



救急車の出動件数は年々増加しています。しかし、その半数以上は入院の必要がない軽症者といわれています。さらに出動件数の増加にともない、現場到着時間と患者の病院収容時間は遅くなっています。このままだと、救急車本来の使命を果たせなくなるかもしれません。

出動数は増加するも搬送の半数以上は軽症

出動数は増加するも搬送の半数以上は軽症

日本の人口は減少しているにもかかわらず、救急車の出動件数は増加の一途をたどっています。最近の10年間ではおよそ40%近くも増えています。消防庁のデータによると2012年には過去最多の580万2,000件となりました。同じく消防庁では、出動件数が今後も増え続けて、近い将来600万件を超えると危機感をつのらせています。その背景には社会の高齢化が進み、急病や転倒などのケガで搬送されるお年寄りが多くなっている、という理由があります。

出動が増えると、119番通報があっても現場近くの救急車が出払っているケースも起きてしまいます。このような場合は、遠くの消防署から事故などの現場に駆けつけることになります。これでは現場に到着する時間が遅くなってしまいます。実際に、患者の病院収容までの時間は、この10年間で9分も長くなっているのです。もちろん、渋滞なども理由の一つに挙げられますが、救急車出動の頻度が上がっていることは大きく影響しているのです。現在のような状況で、さらに救急車の出動件数が増えれば、救急車本来の使命を果たすことができなくなります。その結果、助かる命も失われる可能性があると危ぶむ声が高くなっています。

ところが、救急車を呼んだ人の半数以上は、入院の必要のない軽症だったこともデータで明らかになっています。中には蚊に刺されてかゆい、海水浴で日焼けした足がヒリヒリする、紙で指先を切った、などの呆れるようなケースで救急車が呼ばれているのです。私たち一人ひとりの良識が問われているのです。

救急車の適性利用を呼びかける消防庁

消防庁では、緊急性の高い人を優先的に搬送するしくみの検討を進めるとともに、国民に向けて救急車の適性利用を呼び掛けています。

実際、東京消防庁では、平成19年から「救急搬送トリアージ」を実施しています。

「トリアージ」とは、もともとは戦場や災害時に治療や搬送の優先順位を決定することを指します。「救急搬送トリアージ」とは、平常時における個別の傷病者に対して、緊急度、重症度を評価し、その結果に応じた搬送体制を提供するもので、救急医療の現場では、いま最も注目されていることの一つです。

119番通報を受けて出動した救急現場で、救急隊が緊急を要する重症だと判断すれば、速やかに救急搬送します。しかし、東京消防庁では、明らかに緊急性が認められない場合、119番通報した人に対して、自身での医療機関受診を要請します。必要であれば、受診可能な救急医療機関や東京民間救急コールセンター、東京消防庁救急相談センターなどを案内しています。