ご希望の消防署情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

パブリネット
消防署
トップページへ戻る
トップページへ戻る

消防署情報

近年日本で発生したその他の高潮被害



これまで日本を襲った高潮被害の原因としては「昭和の三大台風」が大きなものでしたが、それ以外でも何度か高潮が発生し、人々の生活を脅かしています。ここでは、その他の高潮被害についてご紹介します。

近畿地方を襲った第2室戸台風

近畿地方を襲った第2室戸台風

1961年(昭和36年)に発生した台風18号は、「昭和の三大台風」に数えられる1934年(昭和9年)の室戸台風とよく似たコースを通過したため、気象庁により「第2室戸台風」と呼ばれるようになりました。記録された最低気圧は888ヘクトパスカル、最大風速は75m/sとなり、台風の規模では伊勢湾台風に並ぶ極めて強い勢力でした。

功を奏した対策

功を奏した対策

2年前の1959年(昭和34年)、日本には伊勢湾台風が発生し5,000人以上の死者・行方不明者を出す大惨事がありました。そのため、第2室戸台風が発生した際には気象庁、及び報道も十分な警告を行ない、また伊勢湾台風以降の防災対策が進んでいたこともあり、第2室戸台風に寄る被害は2年前とは比べものにならない程抑えられました。この第2室戸台風では死者数194人、行方不明者8人の不幸がありましたが、高潮そのものによる被害者数はゼロを記録しています。

瀬戸内海に大規模な高潮被害をもたらした台風16号

瀬戸内海に大規模な高潮被害をもたらした台風16号

2004年(平成16年)8月に発生した台風16号は、最低気圧910ヘクトパスカル、最大風速55m/sの強い規模で鹿児島県中西部にある串木野市(現在のいちき串木野市)付近に上陸。その後、台風は九州を縦断して山口県に再上陸してから日本海側に抜け、勢力を弱めつつ北海道を通過してオホーツク海に抜けました。

この台風による死者数は14人、行方不明者は3人と記録されています。なお、負傷者数は269人でした。台風の勢力としては「昭和の三大台風」に並ぶ程の強力な台風でしたが、人命にかかわる被害は過去よりもずいぶん抑えられました。

瀬戸内海を中心に大規模な高潮被害

瀬戸内海を中心に大規模な高潮被害

台風16号では、気圧低下による吸い寄せ効果と南からの暴風による吹き寄せ効果により、瀬戸内海沿岸で大規模な高潮被害が発生しました。台風の直接的な影響に加えて、1年間で最も潮位の高い時期であったことと、台風接近が満潮の時間帯に重なったことが原因です。家屋などへの床上浸水は全体で16,840棟、床下浸水は29,785棟にも及びました。

総括と今後の対策

総括と今後の対策

伊勢湾台風の被災以降に進められた数々の防災対策により、近年の日本では高潮による直接的な人命への被害は減少の傾向にあります。これには環境の整備だけではなく、防災を担う人々の責任ある行動や、避難する人々の協力なども大きな要因になっていることが考えられます。現代に生きる私たちは、高潮に対する正しい知識を持ち、また必要に応じて適切で秩序ある避難を行なえる準備を整えておくことで、高潮被害を最小限に抑えることができるはずです。

また高潮は、建築物などに被害を与える可能性がいまだ強くあります。自分の住環境や生活サイクルにある高潮の危険性を認識し、正しい事前準備や知識を身に付けておくことが必要です。

さらには、世界にはまだ高潮被害に脅かされている人々がたくさんいます。高潮対策として培ってきた技術やノウハウを困っている人々に分け与えることも、国際社会の中で日本が果たすべき責任のひとつだと考えられます。