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高潮対策の設備 護岸



人類が高潮被害を抑えるために開発した設備には様々なものがあります。ここでは、そうした高潮対策設備の中でも、より人々の生活に密着した護岸設備についてご紹介します。

堤防を支える縁の下の力持ち

堤防を支える縁の下の力持ち

護岸の役割は、主に堤防を守ることです。沿岸部に設置された堤防はそれだけでも高潮や津波のエネルギーを受け止めてくれるものですが、堤防のほとんどはコンクリートで設置されているものであるため、長い期間使用しているうちに水の力で少しずつ削られ、やがて崩れてしまう危険性が高まります。

そこで水の勢いを堤防に当たる前に少しでも拡散できるように設置する緩衝材のようなものが護岸です。海側に置かれた護岸を特に「消波工」と呼ぶ場合もあります。

護岸の役割

護岸の役割

書いて字のごとく、岸を守るための設備が護岸です。もともとの意味では、堤防そのものも護岸設備のひとつなのですが、堤防と一体になって水の勢いを減らし、また堤防そのものを守る建造物のことを、特に「護岸」と呼ぶことが多いようです。

護岸として用いられるものは、コンクリートブロックや捨石などが多く、消波ブロックが護岸の役割を担うこともあります。

また、護岸には基礎の前面に水の流れをある程度コントロールできる水制(テトラポットなど)を設ける場合もあります。

歴史など

歴史など

護岸設備の原始的なものである堤防については、河川の治水を目的として古くから存在していたとされています。古来には、現代のようなコンクリート製ではなく土手を築いて堤防と同じ役割を持たせるなどして治水を行なっていたとされています。そうした河川用の堤防がやがて湾岸にも設置されるようになり、堤防を守る目的で堤外(堤防から見て水がある方向)に自然と護岸を設置するようになったと見られています。

現代ある護岸、及び堤防は過去の高潮や津波被害から最大潮位の予想が計算され、それを防ぐことができるよう設置されています。

施設の長所

施設の長所

高潮や津波で押し寄せる水の勢いは、想像以上に強く堤防に接触した際には強大なエネルギーを持っています。また、平常の水でも弱い力で継続的に堤防を削り続けてしまいます。せっかく設置した堤防を長く使用できるようにするためには、堤防の身代わりとなって水の勢いを減らしてくれる護岸の設置が必須だと言えます。この役割の大きさが最大の長所と言えるでしょう。

また、コンクリートブロックなどを雑多に設置することにより、小さな魚などが暮らしやすい環境になるなどの効果もあり、生物多様性の維持に一定の役割があると見られています。

施設の短所

施設の短所

護岸そのものは堤防などの堤外に設置するもののため、湾岸などの景観を損なうことはあまりありません。ただし、堤防そのものが景観を損なっているという懸念はあります。

堤防に関する豆知識

堤防に関する豆知識

本来「堤防」と呼ぶ場合は、河川の氾濫を抑える目的で設置されたものを指しており、海からの高潮や津波を防ぐ目的で設置されたものは、特に「海岸堤防」と呼びます。しかし、一般的にはどちらも「堤防」と呼ばれます。また高潮や津波に対向する目的で特に大きく(5m以上が目安)頑丈に設置された堤防のことを「防浪堤」「津波防波堤」などと呼ぶのが正式名称です。