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高潮対策の設備 水門



水は人々の生活を支える重要な役割を果たしますが、ときに大きな災害をもたらすこともあります。そうした水をコントロールするために生まれた設備が水門です。水門は高潮対策としても役立っています。

水の出入りをコントロールする門

水の出入りをコントロールする門

水門は主に河川や池、ダムなどに設置されるものです。開閉できる仕切りを持ち、必要に応じて稼働させることで、水の流れを制御する設備です。また、場合によっては堤防として水の流れを堰き止める役割も果たします。

水門の役割

水門の役割

水門には幾つかの種類があります。その中でも高潮対策として機能する水門は「防潮水門」と呼ばれています。

高潮の際には、水位を増した海水が湾内などに流れ込み、そこに河口があった場合には河川へと海水が逆流してしまいます。その逆流しようとする海水を防ぎ、河川の氾濫や洪水を防ぐために稼働するものが防潮水門です。

なお、河川の流れをコントロールし、本川から支流への流入などを制御する目的で設置されたものが「制水門」、河川の分流を計画的に行なうためのものが「分流水門」、湖沼の水位調整などのために設置されたものを「調整水門」と呼ぶなど、水門は役割によって細かく分類されていますが、実際には複数の役割を持った水門がほとんどです。

歴史など

歴史など

水門が誕生した明確な記録は残っていませんが、治水の文化が発達していく中で誕生したことが推測されています。また、農耕で発達してきた文化があれば、田畑などへの水利調整で小規模な水門やそれに似た構造のものが使用されていただろうと推測されています。

なお、岡山県にある倉安川吉井水門は現存する日本最古の水門として県指定史跡に登録されており、1679年(延宝7年)に設置されたものだと伝えられています。

施設の長所

施設の長所

適切な稼働を行なえば海水の河川への流入を防ぐことができるため、高潮の被害をある程度抑えることができる効果的な設備だと言えます。防災訓練をかねて定期的に開閉する場合もあり、滅多に見られないことも重なって見応えのあるイベントとして一部で愛好されています。

施設の短所

施設の短所

河川の規模によっては設置と維持に膨大なコストがかかってしまいます。また、適切に稼働させるためには天候や水の力学に関する適切な知識が必要となるため、教育が行き届いていない発展途上国などでは使用しにくいという点も課題として挙げられます。

さらには、予測を超える豪雨と高潮が同時に発生した場合には、水門が高潮を効果的に防ぐことができない場合もあります。

かつてあった水利施設「棒出し」

かつてあった水利施設「棒出し」

かつて江戸川には「棒出し」と呼ばれる水利施設がありました。これは江戸川の水量をコントロールするための施設で、大量の丸太を打ち込むことで川幅を一時的に狭め、流れる水量を減少させるものです。この棒出しによりある程度は、江戸川の水害被害を抑えていたと記録されています。

1927年(昭和2年)に関宿水門が設置されることで棒出しは無くなりましたが、人の力で水をコントロールしようという考えは様々なアイデアを生み出しました。