ご希望の消防署情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

パブリネット
消防署
トップページへ戻る
トップページへ戻る

消防署情報

高潮対策の設備
開発が進む新たな高潮対策設備



高潮の対策としては、防潮堤などシンプルとも言える伝統的な対策設備がこれまで活躍してきました。しかし、近年の異常気象とも言える大規模な自然災害の発生などの影響を受け、防災設備のさらなる充実が求められ続けています。今世界では、どのような高潮対策設備が開発されているのでしょうか。

新たな技術で挑戦する高潮対策

新たな技術で挑戦する高潮対策

高潮の発生自体は残念ながら完全に抑えることはできません。台風やハリケーン、サイクロン、あるいは地球温暖化に伴う海面上昇といった自然の驚異に対し、人間はできる限りの自衛をするしかありません。地球環境が変化を見せ始めている昨今、防災対策設備も少しずつ変化を見せています。

ベネチアで進むモーゼ・プロジェクト、展開式の防潮堤

ベネチアで進むモーゼ・プロジェクト、展開式の防潮堤

イタリアのベネチアでは慢性的な高潮(アックア・アルタ)に悩まされています。このままでは、やがてベネチアが水没してしまうと見られていますが、対策は着々と進んでいます。現在、アドリア海に設置している高潮対策は「モーゼ・プロジェクト」と名付けられています。2016年完成予定(当初は2014年完成とされていましたが延長しています)となる高潮対策は、展開式の超巨大防潮堤です。普段はアドリア海における船の交通を邪魔せず、また景観も美しいままに保ちつつ、必要に応じて防潮堤を跳ね上げ高潮を防ぐものです。極めて大規模な計画として進められているこのモーゼ・プロジェクトは、世界の高潮被害に悩む国々から注目されています。

逃げこむだけで良いシェルターの設置

逃げこむだけで良いシェルターの設置

サイクロンの被害により膨大な被害を受け続けるベンガル湾の国バングラデシュは、貧困から抜け出せない社会的背景とサイクロンによる高潮被害を受けやすい国土条件が大きな課題になっています。

国連や日本をはじめとした先進国によるODAは、バングラデシュにシェルターの建造を継続しています。強固な建物であるシェルターは、サイクロン被災時に逃げこむだけで人命を守ることができ、また平常時には学校として機能し、貧困からの脱却を促すきっかけになっています。地形的な条件から被害が避けられないのであれば、まず適切な防災知識を身に付けるために教育を推進する。これも発展途上国においては、立派な高潮対策のひとつと言えます。

日本の企業が開発を進める高潮対策

日本の企業が開発を進める高潮対策

日本には優れたものづくりの技術があり、また様々な災害に対する豊富なノウハウがあります。こうした知識や技術は、他の国々にとって頼りになるものであり、大きな社会貢献とビジネスに繋がる可能性があります。

有志で結成された高潮・津波バリアー研究会をはじめ、徐々に新たな高潮対策技術が研究・開発されています。

国と自治体が進める高潮対策

国と自治体が進める高潮対策

国民や住民の安全を守るために国や地方自治体が進めているのは、既存設備の点検・保守や充実です。伊勢湾台風を教訓にした防災設備は、現段階でも一定以上の成果を出しており、これらが適切に作用すればよほどの異常気象が発生しない限りは、被災を最低限に抑えられるはずです。

また、自治体が特に力を入れているのは避難に関連した情報提供の充実です。分かりやすいハザードマップの作成や、いざというときの連絡網、高齢者や身体が不自由な人の所在を把握するなど、地道ではありますがこれも重要な高潮対策のひとつだと言えます。携帯電話やスマートフォンの充実に伴い、新たな危険情報の提供なども模索されており、こうした情報面での充実も高潮被害を抑える大きな要因になるはずです。