消防署用語辞典
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感染症患者専用緊急搬送車
かんせんしょうかんじゃせんよう きゅうきゅうはんそうしゃ感染症患者専用緊急搬送車とは、主に空港などに設置されている、感染症患者を緊急搬送するための救急自動車である。空港の検疫所で感染症あるいは伝染病が認められた患者は、感染の広がりを防ぐために感染症指定の医療機関へ搬送される。その際に使用するため、専用装備の数々を備えた感染症患者専用緊急搬送車が用意されている。
通常の救急車とは構造が大きく異なり、運転席側と患者収容部分とが金属製の仕切りで遮断され、運転者は防護服を身に着けて感染を防ぐ。また、患者収容部分には全長の長いカーテンが設置されており、これが車内の空気との仕切りになる。さらにストレッチャーの上部に換気口が設けられ、ストレッチャー部分が陰圧になるよう調整されることから、外気が一方的にストレッチャー側に入り、また、排気は適切なフィルターを通して行なわれる。また、ストレッチャーにアイソレーターと呼ばれるカプセルのような物を被せるタイプもある。
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