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消防署情報(夏)

夏の消防署情報



火事や災害から市民を守る消防士。命がけの活動をするために夏の暑さにも負けず、様々なトレーニングを行なっています。消防署にお世話にならないためにも、花火など屋外の遊びを安全に楽しむ際には、防火対策をしっかり心がけましょう。

暑熱順化トレーニング

暑熱順化トレーニング

消防隊員は真夏の暑さの中でも、防火衣と防火帽を装備して消火活動にあたらなければなりません。これは体に大きな熱ストレスがかかり、熱中症になる可能性が高い状態。そこで、多くの消防隊員は熱中症対策のために、体を暑い環境に適応させる「暑熱順化トレーニング」を行なっています。

「暑熱順化トレーニング」とは、防火衣を身に着けた状態で、ランニングなどの運動によって負荷をかけて行なう訓練方法。暑熱ストレスに繰り返しさらされることにより、熱ストレスの過酷な環境で体への負担を軽減しようとする「暑熱順化」が起こります。

効果はそれだけではなく、「発汗漸減」も期待。「発汗漸減」は温度の高い環境で多量の発汗が続くと、発汗量が次第に減少する現象です。日常の環境では、汗をかくことで体の表面の熱を奪い、体温を下げます。しかし消防隊員の着用する防火衣では汗をかいても熱はこもってしまい、さらにはミネラルを奪って脱水につながりかねません。そのため、「発汗漸減」と暑熱順化が期待できる「暑熱順化トレーニング」は、消防隊員の体の負担を減らすことが期待できます。

暑熱順化も含む人間の環境への適応能力に関する研究は発展段階。仕組みが解明されれば、より効果的な訓練を行なえるようになり、消防隊員によって助けられる命が増えると期待されます。

安全に花火を楽しもう

夏の夜には、家族や友人同士でおもちゃ花火を楽しむ機会があります。コンビニなどで購入できるおもちゃ花火は、気軽に遊べると言っても、火薬が入った物なのでやはり注意が必要。横浜市内での花火による火災の発生件数は、2010年~2014年(平成22年~平成26年)で23件ありました。

「マッチ一本火事のもと」と言うスローガンのように、火災はちょっとした不注意で発生することがあります。実際に起こった花火の事故には、自宅前でロケット花火をしていたところ、かやぶき屋根の上に落ちて出火してしまったケースも。花火を安全に楽しむためには以下のことに注意しましょう。

  • 花火に書いてある遊び方を必ず守る
  • 花火を人や家に向けない
  • 燃えやすい物を花火の近くに置かない
  • 水バケツを用意し、終わった花火は必ず水に浸ける
  • 風が強いときは中止する
  • ライターで着火しない(指をやけどする危険性があるのでローソクや線香を使用する)
  • 子どもだけで遊ばず、大人と一緒に遊ぶ
  • 花火の筒の先に手を出したり、のぞきこんだりしない
  • 花火を分解したり、振り回したりしない

万が一火災につながった場合はすぐに消防に連絡をし、花火のパッケージは取っておくこと。たくさんの種類があり、手軽に楽しめる楽しいおもちゃ花火。注意を守って、夏の夜の楽しい思い出を作りましょう。

露店の防火管理

夏祭りに欠かせない露店。金魚すくいや射的、ヨーヨーといった遊びから、焼きとうもろこしやわたあめなど、お祭りの定番の食べ物が楽しめます。焼きとうもろこしの店など火を使う露店では、火の扱いに注意が必要です。2013年(平成25年)に京都府福知山市の花火大会において、露店のガソリンの不適切な取り扱いによる火災事故が起こってから、お祭りなどでの火災予防の条例を新たに定める自治体が増えました。

長崎市の場合、

  • 発電機・鉄板焼き機のような火気器具を使用する場合の消火器の準備
  • 火気器具を使用する露店などを開設する場合の消防署への開設届提出

の2つが義務付けられました。神戸市など他の自治体でも長崎市とほぼ同じ内容の防火対策を講じています。

なお、2015年(平成27年)から火災予防条例が改正され、「指定催し」を消防長が決めることが定められました。「指定催し」とは火災が発生した場合に人命、または財産に特に重大な被害を与えるおそれがある催し。具体的には人出予想10万人以上かつ、露店数が100店舗を越える規模と規定されています。

「指定催し」として認められた催しでは1)防火担当者を選任、2)防火担当者に火災予防上必要な業務に関する計画をさせ、防火管理業務を行なわせること、3)火災予防上必要な業務に関する計画書を消防長へ提出すること、の3点が必要。

楽しい夏祭りには、自治体と火を扱うお店側の高い防火管理意識が欠かせません。

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日本の消防機関には、主に「消防本部」、「消防署」、「消防団」の3つがあります。各自治体の消防組織全体の事務的な業務を行なうのが「消防本部」であり、専門技能を持った消防官たちが第一線で活躍する組織が「消防署」で、その仕事は多岐にわたります。火災時の消火活動や救急をはじめ、震災時などの救助活動、学校や事業所、ガソリンスタンドにおける火災予防のための立入検査や危険物指導、幼稚園や保育所などにおける防火教室、独居老人宅への防火訪問する防火指導などがあります。

全国消防救助技術大会

全国消防救助技術大会

全国9地区から選抜された救助隊員約1,000名が集い、市民の安全を守るために訓練された救助技術を披露する「全国消防救助技術大会」が夏に開催されます。1972年(昭和47年)に第1回が開催され、40年続く歴史ある大会です。消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を養い、全国の消防救助隊員が競い合うことにより、消防救助隊員を育成と救助技術の向上を図ることを目的に開催されており、各地区大会を勝ち抜き、本大会へ出場することは救助隊員にとって大きな目標となっています。大会で競う訓練は「陸上の部」と「水上の部」に分かれ、隊員一人ひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能に加えて隊員間の連携を練磨する「連携訓練」の他、定められた救助方法や資材、器材にとらわれることなく、出場隊員の創意工夫のもと、より安全で迅速かつ確実な訓練を発表する「技術訓練」があります。

「陸上の部」の訓練種目

はしご登はん、ロープブリッジ渡過、ロープ応用登はん、ほふく救出、ロープブリッジ救出、引揚救助、障害突破、技術訓練

「水上の部」の訓練種目

基本泳法、複合検索、溺者搬送、人命救助、水中結索、溺者救助、水中検索救助、技術訓練

消防署に寄せられる夏の様々な事故

消防署には火災以外にも、救急や救助を要する様々な事故の連絡が届きます。夏に多い事案としては、河川やプールでの事故、熱中症による救急搬送などがありますが、普段から注意をすることで防げる事故が数多くあります。

そのひとつとして挙げられるのが、学校やスポーツクラブなどのプール施設を清掃する際に起きる塩素ガスの発生事故です。主な原因としては、プールを消毒するために「次亜塩素酸ナトリウム」を入れる循環式浄化設備と、水をろ過するために「ポリ塩化アルミニウム」を入れる循環式浄化設備があり、誤ってもう片方の薬品を入れてしまうことで事故が発生します。それぞれの薬剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生し、低濃度でも、鼻やのどなどに刺激を感じ、吸い込んでしまうと肺水腫を起こしたり、高濃度の場合は死に至るケースもあります。このため、正しい知識を持った薬剤担当者を設置することや、薬品の容器にそれぞれの名称を見やすいように大きく明記したり、薬剤の保管場所を分けるなど、消防署では誤投入を防止するための対策を推進。万が一、塩素ガスが発生してしまった場合は、すみやかにその場から退避し、消防署への連絡を行ないます。

この他にも、夏は食品などを冷やすドライアイスによる破裂事故や、殺虫剤などによる事故など、日常生活の中には様々な危険が潜んでいます。日頃から注意し、事故防止を図りましょう。

危険物安全週間

1990年(平成2年)、消防庁は6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)を「危険物安全週間」に制定しました。各消防署では期間中、危険物に関するポスターやパンフレットの配布、懸垂幕の掲示をはじめ、安全推進のための講習や訓練、検査などを実施しています。この「危険物安全週間」は、石油類をはじめとした危険物が、国民生活に深く浸透していることから、事業所における自主保安体制の確立を呼びかけると共に、広く国民の危険物に対する意識の高揚と啓発を図ることを目的としています。

「危険物」とは

消防法で定められている物で、一般的には火災発生の危険性が高い物、火災拡大の危険性が高い物、消火の困難性が高い物などを指します。また、化学工場やガソリンスタンドなど、指定量以上の危険物を貯蔵または取り扱う場合には、消防署や消防長などへの届出が義務付けられており、原則として市区町村長等の許可を受けた危険物施設でなければ使用できず、その危険物を扱う人は「危険物取扱者」の資格が必要となります。さらに、危険物の取り扱い作業に従事している「危険物取扱者」は、新しい知識や技能の習得のため、定められた期間内ごとに、都道府県知事が行なう保安講習を受ける必要があります。


「火事は冬場に発生するもの」という概念がありますが、夏場でもちょっとしたことから火災が発生する場合があります。日射しが強く、湿度が高い時期だからこそ、気を付けておきたい火事の原因を紹介します。そして、夏はやはり水の事故が多い時期でもあります。水難事故では、消防隊員が救助隊を編成して対応に当たります。海や川など水辺では気を付けて遊びましょう。

夏場の火事の原因

夏場の火事の原因

火災は、火をよく使う寒い時期に起きるイメージがありますが、夏場でも火災の原因となることが多くあります。家具などの裏にあるコンセント周りは、ホコリがたまりやすく、目につきにくくなっています。夏場は湿度が高くなるので、ホコリがたまった部分に湿気がたまると通電しやすくなり、ホコリに引火して火災になるケースがあります。これは「トラッキング現象」と言って、梅雨時に雨水が入り込んだり、留守にしていたことなどで除湿をあまりしない場合に起こりやすくなります。できるだけホコリがたまらないようにこまめに掃除したり、使用頻度の少ない電気製品はコンセントを抜いておくようにしましょう。ホコリがたまっていなくても、コンセントを無理に差し込んでいる場合や、電源コードが家具の角などで擦れていたりしていても危険です。接触不良により電流が流れると発熱や発火する恐れがあります。この時期は、エアコンや扇風機にこうした原因が多く見られます。エアコンでは、室外機に異物が入ることでトラッキング現象が起きて火事になるケースもあります。季節的にナメクジや昆虫が発生しやすく、それらが室外機に侵入する可能性が高くなります。室外機の周りを除草したり、余計なものを置かないようにして侵入を防ぎましょう。

また、数はあまり多くありませんが収斂(しゅうれん)火災にも気を付けましょう。「収斂火災」とは、透明の物体によって太陽光が一点に集められ、発火する火災のことです。虫眼鏡で太陽光を集めて発火させることと同じ原理です。ペットボトルを窓際に置いておくとペットボトルがレンズの役目を果たし、燃えやすい物に光が収束して発火することも考えられます。過去には、車のフロントガラスに取り付けてあったアクセサリーの吸着盤に光が集まって車の中を焦がした例も報告されています。日中は太陽が当たる窓際に透明なものを置かないように注意しましょう。昼間に家を空ける場合は、カーテンやブラインドを閉めておくと安心です。

水難救助隊

水難救助隊

夏になると水難事故が多く発生します。海や川、湖など水辺の事故は毎年ニュースで取り上げられるほど、頻発しています。こうした水難事故に対応するのが消防の水難救助隊です。消防の水難救助隊は、特別救助隊のひとつに数えられ、各消防本部では原則として5人編成の救助隊を消防署に1隊ずつ置くことが定められています。実際には、通常の救助隊が水難救助隊として兼任活動をすることがほとんどですが、一部の消防本部では、消防学校などでの専門研修修了者を配置して、水難事故専任の救助隊を編成しているところもあります。兼任活動を行なっている救助隊員は、通常の救助活動に加え、水難事故に備えた特別講習などに参加したり、潜水士の免許を取得したり、海上保安庁などと一緒に訓練を行なったりしています。

水難救助では、潜水器具や救命浮環、浮標、救命ボートなどを使用して、捜索や救助が進められます。ときには溺れた人や遭難した人を救助するために、ヘリコプターを出動させることもあります。救助後も、救命処置や応急処置を施したり、収容する病院を手配したり、一連の活動を行ないます。警察や自衛隊などでも救助隊が組織されますが、ほとんどは消防の水難救助隊が対応に当たります。

なお、海上での船舶の事故は「海難事故」と区別し、自衛隊や海上保安庁が出動するケースが多いようです。