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地震に備えて(2)/ホームメイト

ここでは地震時における家具の転倒防止対策についてご紹介します。

地震時における家具の転倒防止対策

地震時における家具の転倒防止策が必要な理由は、家具の転倒による負傷の防止、脱出経路の確保、「後片付け」の手間を省く、があげられます。なにより、命を落とさないためにも家具の転倒防止対策は欠かせません。

そこで、「家具の転倒防止対策」と「家具の配置の見直し」をし、安全かどうかチェックすることをおすすめします。

家具の転倒防止対策

【市販の転倒防止器具の性能】

すぐに転倒防止対策をすべき家具は、高さ1m以上の本棚、たんす、食器棚などがあります。これらを固定するための器具がホームセンターなどの防災用品コーナーで販売されており、東京消防庁の実験結果から以下のような効果が得られることが証明されています。

器具なし
■震度5強
揺れる
■震度6弱
家具移動
■震度6強
転倒
L型金具
L型金具
■震度5強
OK
■震度6弱
揺れる
■震度6強
  1. ①大きく揺れる
  2. ②ねじが少し浮く
■器具の実験結果からの留意点
  • 実験対象とした器具の中で、L型金具の器具は総じて最も安定していた。
  • 下向き取り付け方法が最も効果が高かった。
  • 震度6強程度で、器具の変形や破損が見受けられた。
  • 上部を固定しているため、下部が揺れることがある。
L型金具(スライド式)
L型金具(スライド式)
■震度5強
OK
■震度6弱
  1. ①揺れる
  2. ②金具がややゆがむ
■震度6強
  1. ①大きく揺れる
  2. ②金具変形し、ねじが外れる
■器具の実験結果からの留意点
  • 実験対象とした器具の中で、L型金具の器具は総じて最も安定していた。
  • 下向き取り付け方法が最も効果が高かった。
  • 震度6強程度で、器具の変形や破損が見受けられた。
  • 上部を固定しているため、下部が揺れることがある。
L型金具(下向き取付け)
L型金具(下向き取付け)
■震度5強
OK
■震度6弱
揺れる
■震度6強
揺れる
■器具の実験結果からの留意点
  • 実験対象とした器具の中で、L型金具の器具は総じて最も安定していた。
  • 下向き取り付け方法が最も効果が高かった。
  • 震度6強程度で、器具の変形や破損が見受けられた。
  • 上部を固定しているため、下部が揺れることがある。
プレート式
プレート式
■震度5強
OK
■震度6弱
揺れる
■震度6強
揺れる
■器具の実験結果からの留意点
  • L型金具と同様、プレート式は評価対象器具の中で、最も安定していた。
  • 接合部の強度も十分であり、器具の損傷は特に見受けられなかった。
  • 上部を固定しているため、下部が揺れることがある。
チェーン式
チェーン式
■震度5強
揺れる
■震度6弱
大きく揺れる
■震度6強
家具移動
■器具の実験結果からの留意点
  • 震度6強以上でチェーン破断により、固定がはずれ、滑りや揺れるが発生する危険性がある。
  • 家具がチェーンにぶらさがり、家具下部から浮き上がる「尻抜け」の危険性がある。
  • 金具側のチェーン接合部が変形する場合が見られた。
ベルト式
ベルト式
【下部固定】

 ■震度5強

 揺れる

 ■震度6弱

 家具移動

 ■震度6強

 家具移動

【上部固定】

 ■震度5強

 揺れる

 ■震度6弱

 大きく揺れる

 ■震度6強

 家具移動

【上部固定プラスチック製留め具】

 ■震度5強

 OK

 ■震度6弱

 大きく揺れる

 ■震度6強

 家具移動

■器具の実験結果からの留意点
  • 床固定ロングタイプは振動の振幅が他の器具より大きい。
  • ベルトの緩みにより、家具の移動や部品の破損などが生じる場合がある。
  • 金具部分(プラスチック)が亀裂や破断する場合が見受けられた。
  • 家具がベルトにぶらさがり、家具下部から浮き上がる「尻抜け」の危険性がある。
ポール式
ポール式
■震度5強
OK
■震度6弱
揺れる
■震度6強
  1. ①家具移動
  2. ②金具脱落
■器具の実験結果からの留意点
  • 振動中に家具上部と天井との距離が変化すると器具が離脱する危険性がある。
  • 震度6強以上で、滑りや揺れるの危険性がある。
  • 天井と家具天板を傷付ける危険性があるため、強度が必要である。
  • 下部設置の器具とあわせて使用すると、大きな効果が得られる。
ストッパー式
ストッパー式
■震度5強
揺れる
■震度6弱
  1. ①家具移動
  2. ②金具ずれ
■震度6強
器具はずれ、転倒
■器具の実験結果からの留意点
  • 壁と家具が振動で衝突すると非常に倒れやすくなる。
  • ストッパーが家具の下から抜けて機能しなくなるケースがあった。
  • 震度6弱以上になると、器具が離脱し、家具が転倒する危険性が高い。
  • 上部固定の器具とあわせて使用すると、大きな効果が得られる。
マット式
マット式
■震度5強
揺れる
■震度6弱
  1. ①家具移動
  2. ②器具剥離
■震度6強
転倒
■器具の実験結果からの留意点
  • 大きい震動で家具が滑ると、マットが丸まり、効果が低減する。
  • 床面にほこりが付着している場合、粘着性が低下し、家具が滑ることがある。
  • 震度6弱以上になると器具が離脱し家具が転倒する危険性が高い。
  • 上部固定の器具とあわせて使用すると、大きな効果が得られる。
ポール式+マット式
■震度5強
OK
■震度6弱
OK
■震度6強
揺れる
ポール式+ストッパー式
■震度5強
OK
■震度6弱
OK
■震度6強
揺れる
震度の説明
■震度5強
棚にある本の多くが落ちる。重い家具が倒れることがある。
■震度6弱
重い家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるドアが多い。
■震度6強
固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。戸が外れて飛ぶことがある。

資料:東京消防庁「家具類の転倒・落下防止対策に関する総合結果公表について」

家具の配置の見直し

家具の転倒を防ぐための固定は大切ですが、安全という面から家具の配置を見直すことも、転倒などによる被害を防ぐための大きなポイントとなります。例えば家具の配置と、就寝の位置との関係は重要です。壁を背にした家具は前方に倒れてくるため、就寝位置は家具の高さ分だけ離れるか、家具の側方に離したほうが良いでしょう。

また、家具は出入口付近に置かない、あるいは万が一倒れても通り抜けられる空間を確保するようにしましょう。

就寝位置や出入口と家具との関係
【家具】

家具との関係で安全な就寝の位置は、家具の側方です。もしも家具の前方に就寝する場合は、家具の高さ以上離れるか、家具の転倒範囲内に机などを置いて、家具が床面まで倒れないようにしましょう。また、スライド書架付きの本棚は安定が悪いため、就寝の位置からなるべく離した方が良いでしょう。

■就寝位置が家具の側方

就寝位置が家具の側方

就寝位置は家具の側方が良い。

■就寝位置が家具の正面

就寝位置が家具の正面

就寝位置が正面の場合は家具の高さ以上に十分な距離をとる。


【ピアノ・テレビ】

■ピアノ

ピアノ

ピアノにはキャスターが付いているため、就寝の部屋に置かない方が良い。

■テレビ

テレビ

台の上に乗せたテレビやパソコンなどは飛び出す可能性があるので、就寝位置、特に枕の位置には注意。


【出入り口との関係】
出入り口との関係

出入口附近に家具を置くと、家具の移動や転倒、あるいは収納物の散乱などによって、避難路が遮られることがあるので、なるべく家具を置かない方が良い。

耐震壁面収納家具による地震対策

弊社がご提案する耐震壁面収納家具は、壁面に造り付けるため、万が一の地震発生時でも倒れる心配がないので安心です。

耐震壁面収納の比較

【置き家具】

置き家具

壁・天井と家具にスキマがあるために、地震時に家具が倒れやすくなります。

【造り付け家具】

造り付け家具

壁・天井とのスキマを埋めて、壁に固定することで、すっきりとした空間となり、部屋いっぱいの収納力が確保できます。また、地震により家具が倒れる心配がありません。

耐震壁面収納家具のご紹介

機能別に以下の3タイプの耐震壁面収納家具をご紹介致します。

【デスクタイプ】

デスクタイプ

デスクに、収納とテレビ台を合わせた機能的な造り付け家具です。

【テレビタイプ】

テレビタイプ

大容量の収納と、すっきり納まるテレビ台を合わせた機能的な造り付け家具です。

【ユニクローゼ(クローゼット)】

ユニクローゼ(クローゼット)

収納効率を追究した造り付け収納家具です。設計時に収納ユニットを組み込むことによってお部屋本来の広さをライフスペースとしてご利用頂けます。壁面をフルに活用した効率的な収納スペース確保で家具は不要に。スッキリとしたお部屋を実現できます。取り付けはドライバー1本の簡単施工で、間取りやスペースにフレキシブルに対応できます。

ユニクローゼ(クローゼット)

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